発音学習 |
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応用トレーニングD シャドーイング
最後の応用トレーニングがこの『シャドーイング』だ。これはリピーティングの方法をより高度にしたものと考えることができる。リピーティングのときに一定感覚で止めていた音声をとめることなくそのまま流し、お手本の音声に2,3語後から影のようについていってリピーティングするトレーニング方法だ。このトレーニングが非常に高度である最大の理由は、インプットとアウトプットを同時に行わなければいけない点だろう。まずはお手本の音声を正確に聞き取るリスニング力が要求される。そして同時に今聞いた音声を復唱しなければならないのだ。さらには自分のリピーティングしている声に紛らわされることなく、お手本の音声をキャッチし続けなければならない。
この聞こえた音を即座にリピーティングするときに実は2通りの方法で脳を働かせることができる。一つは、単に聞こえた音を聞いたままにそのまま繰り返す方法だ。このときに、脳は完全に音に集中しているのであり、文章の意味には意識が働いていない状態となる。アウトプットに使う脳が音の響きにのみ集中しているので、インプットでより音声に集中しやすいが、そのぶんアウトプットの音を失いやすい。文が意味としてつながっていかないからである。2つ目は、文の意味に集中してリピーティングする方法である。インプットで聞こえた文の意味を正確につかみそれを即座に自分で再現する方法だ。この方法ではインプットとアウトプットが常にひとつの意味の流れとしてつながるので、アウトプットの音を見失いにくい。しかしこの方法を完全に行うにはお手本の話者とほぼ同じレベルの英語脳を持っている必要がある。なぜなら、お手本と同じスピードで英語を理解し文章を無意識に組み立てられる必要があるからである。
ただ、同じ文章を何度も繰り返しシャドーイングすることで、その文章に対する理解力も上がってくるであろうから、最初はほぼ文章音においている意識を、繰り返しの段階を踏んで徐々に文章の意味理解へ置く比重を大きくしていくことができる。何度も繰り返してできないようであれば、初めにスクリプトを読んで意味を理解してから行うこともできる。 またシャドーイングを完璧にこなすためにはアウトプットをできるだけ無意識に行い、インプットに集中する必要がある。そこで大きな壁となってくるのが自分の口から発せられる音声である。初級者でリスニング音声を意味理解に頼らずその音だけに頼っている場合、自分が発する音声が非常に邪魔をしてしまう。そこで3つの妥協策があげられる。一つ目は実際に声に出さずに、心の中でリピーティングをする方法だ。この方法では自分の声がお手本音声を邪魔することがない。しかしやはり実際に声に出していないので、発音学習としては効果は薄いだろう。2つ目が、小さな声でつぶやくように繰り返すことである。小さな声でつぶやくだけでは正確に、お手本音声を細部まで再現はできないが、インプットの音声がつかみやすくなり、全体の流れに乗りやすくなる。3つめは、ヘッドホンかイヤホンを使う方法だ。この方法では自分の声が聞き取りにくくなるが、その反面大きな声でリピーティングしてもインプット音声の音を逃すことが少なくなる。
これらの方法を段階的に組み合わせて、ステップアップしていくことで、最終的にはお手本音声の意味をとりながら、そのままの声でシャドーイングできるようになることが目標だ。そしてシャドーイング自体の能力が上がってくれば、どんな英語も一発目で完璧にシャドーイングできるようになってくるだろう。先ほども述べたが、完璧なシャドーイングには、ほぼ完璧な英語発音・高度なリスニング力・英語理解力(文法・ボキャブラリー)・無意識に文章を組み立てる英語脳が要求される。そこまで来たら英語マスターも近いはずである!
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リピーティングの発展形
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