(内容紹介) 日本人が苦手とする前置詞の用法をイラストを使って身につける『ネイティブの感覚で前置詞が使える』の続編である。 このシリーズが秀逸なのは、ネイティブの子どもたちが生活のなかで自然に前置詞を使いこなせるようになるプロセスを、イラストを駆使して疑似体験できるようにした点だ。本書は、「上」(over、above、beyond、acrossなど)、「~から~へ」(from、out of、to、towardsなど)、「下」(under、underneath、below、beneath)、「上へ・下へ」(up、up to、down)という4つの前置詞グループを収録する。 静止状態ではなく、動きを表す前置詞が多いため、イラストも3コママンガのスタイルが多用されている。たとえば、「out of the office」という用例では、デスクでパソコンに向かっていたサラリーマンがカバンを持って玄関のドアから出るまでが3コマで描かれている。また、「over」という前置詞を例にとれば、「past」や「beyond」と比較したり、「do it over(やり終える)」、「write it over(書き終える)」、「over and over(何度も)」、「over the years(何年も)」など、句動詞や慣用表現を紹介したりするコーナーもあるので、前置詞を多面的に理解できるようになるだろう。 前置詞を正しく使いこなすのは難しいものだが、本書のようにイラストによる視覚イメージを利用して練習していけば、その使い方が感覚的にわかってくるはずだ。巻末には、前置詞の用例を組み込んだセンテンスがリスト化されている。このセンテンスは付属CDにも収録されているので、「視覚」の学習とともに、「聴覚」からの学習にも取り組みたい。(成重 寿)
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